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向きが重要な手がかりに[ユーザビリティ]

次のページと前のページの記事の続き。要約すると、「次のページ」や「前のページ」という表現は、新しい順に並べられている記事に対して使うと、少し混乱するという話。今回は、向きの情報を付加した場合のことを考える。

単に、[前のページ] [次のページ]というリンクが並んでいると、どちらが過去の記事に進むリンクのか迷うことがあるのは、前回書いたとおり。これが、[< 前のページ] [次のページ >]となっていると、かなり解消されると思う。一度、[次のページ >]が過去のページへ進むことだとわかると、次も「→」の向きに進めばいいという意識が読み手に生まれて、迷うことがなくなるのではないか。

そこで、[< 新しい記事] [古い記事 >]という表現を考えてみる。「→」の向きに進めばいいという利点は、そのまま受け継いでいるけれど、少し気になることがある。通常、時系列で物事を考えるとき、横方向の場合は「←過去 未来→」という意識が働くが、それとは逆になるのだ。しっくりこないという意見があるのは、このためだろうか。ただ、[次のページ >]でも、新しい順の記事の場合、結局は過去に進んでいることになるのだが。

では、[< 古い記事] [新しい記事 >]はどうだろう。これも混乱しそうだ。なぜなら、「→」の向きが過去の記事になるサイトが多く、それと逆になるからだ。と、書いていて、本当にそうだろうかと少し調べたところ、So-net bloggoo ブログはてなダイアリーは、「←」の向きが過去の記事に行くようになっていた。わりとメジャーなところで存在するようだ。「←過去 未来→」と一致するので、理にかなってはいるのだが、「←」の向きにたどっていくのは、ちょっと違和感があった。

興味深いのは、「<< NEXT || BACK >> PAGE[1][2][3][4]」が使われているケースもあることだ。この表記は、お絵描き掲示板に多い。[BACK >>]で過去のページに行くので、次と前の表現が逆になっているが、今までこれで混乱したことはない。ページ数の情報とともに使われているからという理由もあるかもしれないが、どうやら言葉の表現方法よりも、自分が読み進めていきたい向きの表現が明確であればよいのではないかという気がしてきた。

なお、向きを表すときに、「>」と「>>」のどちらが適切かという話もある。「>」よりも「>>」のほうが、向きを表していることを強調できる。ただ、「>>」の場合、末尾にダイレクトにジャンプするという解釈をされる可能性もなくはないので、多少注意が必要かもしれない。そのまま「→」を使えばよいではないかとも思ったが、逆に露骨すぎるからか、あるいはページを切り替えるというイメージとは少し異なる印象があるからか、あまり使われているのを見たことがない。

このブログでは、[新しい記事] [古い記事]だったのを、[< 新しい記事] [古い記事 >]の表現にしている。ベストではないが、悪くもないのではと思った。[< 新しい記事に戻る] [古い記事へ進む >]というのも考えたが、これだとややうるさい。

ふと、[↑新しい記事] [↓古い記事]なんていうのも思いついた。向きとしては、まさにこのとおりなのだが、これもいまひとつか。というのも、「↑」は、そのページのトップへ移動する記号として使われることが多いからだ。「↓」も、これよりさらに下へ行けるような気分になる。どうも上下の方向は、別のページへ移動するというイメージがわきにくいようだ。きっと、本のページをめくるときは、たいてい横方向の動きになるからだろう。

というわけで、最良の表現方法は、よくわからないままだ。新しい順に並んでいる記事を、古いほうへページをめくって読み進めるためのナビゲーションというのは、案外奥が深いものだなと思った。

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