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DHT-M370のレビュー[家電・AV機器]

ホームシアターシステムのDHT-M370の設置が終わり、使ってみて思ったこと。

いいところ

  • スピーカのケーブルの端子が色分けされている。スピーカの裏にも色が書いてあってわかりやすい。ちょっとしたことだけど、6本もあると混乱するのでありがたい。欲を言えば、電源コードの位置をもう少し離してほしかった。抜き差しの際にじゃまになる。
  • 光デジタル入力端子が3つあって、テレビとDVDレコーダを接続しても、まだ余裕がある。もちろんアナログ接続もできて、こちらも3つある。
  • リモコンの音量ボタンが、大きくて使いやすい場所にある。+と-の区別がしやすい形だともっとよかった。
  • ポータブル機器用の入力端子(ミニジャック)が前面にある。PCのヘッドホン端子からここにつなぐという使い方もできて便利。
  • ホームシアターシステムの当然の機能ではあるけれど、各スピーカの距離と出力を設定できる。距離の設定でサラウンド効果がずいぶん変わるので、きちんと設定したほうがいい。
  • サブウーファがコンパクトで場所を取らない。音が出るのは側面からで、一般的なものとは少々異なっている。重低音を大音量で鳴らすと近所迷惑になるから、そこそこ鳴ってくれればいいわけで、このサイズでこの構造でも役目は十分に果たしてくれる。なお、重低音の指向性は低いから、向きはあまり気にしなくていい。
  • ドルビープロロジックII、ドルビーバーチャルスピーカ、ドルビーヘッドホンに対応している。これは後述する。

気になるところ

  • アンプの底面(前面に近い部分)が非常に熱くなる。そういう設計になっているようだから、別に故障ではないけれど、下に何か置く場合は注意したほうがいい。
  • ダイレクトに入力を切り替えるボタンがなく、順番にしか切り替えられない。リモコンに専用のボタンを用意してもらいたかった。
  • 光デジタル接続時は、頭の音が欠けることがある。たとえば、PSXのXMBの画面ではPCMのモードで、録画した番組の再生時はドルビーデジタルにモードが切り替わるのだが、その認識に時間がかかるためか、音が一瞬だけ出ない。アナログ接続なら問題はない。
  • 光デジタル接続時に、PSXの1.3倍速再生で音が出ない。PSXの説明書を読んだら、HQモードで録画した番組しか、1.3倍速再生時のデジタル出力はされないと書いてあった。PSXの仕様なら仕方ない。これもアナログ接続なら問題はない。
  • 各種の設定方法がわかりにくい。せっかくの機能を知らないまま使っている人もいるんじゃないだろうか。
  • EQが5種類のプリセットからしか選べない。SDB(スーパーダイナミックバス)とも排他使用で、自由度が低い。音楽に向いているセッティングは、SDB、EQ1、EQ4くらい。その中で、高音を強調させたいならEQ1しかない。EQ1でサブウーハの出力を上げれば、そこそこの音になるので、その設定をよく使っている。

ホームシアターシステムに興味を持ってから、サラウンドの技術がいろいろあることを知った。その中でも、ドルビーの技術は目を見張るものがある。

ドルビープロロジックII

ドルビープロロジックIIとは、通常の2chのステレオ音源を、5.1chのサラウンドっぽく再生する技術のこと。店頭で聴いたときは、2chのソースは、5chステレオという設定にするのが最もゴージャスに感じたけれど、ドルビープロロジックIIの設定にしたほうがサラウンド感があっていいと思った。というより、店頭ではドルビープロロジックIIのモードにするやり方がわからなかったということもあるし、お店ではリアスピーカもフロントと同じ位置にあったからという理由もあるが。

たぶん5chステレオモードは、単にリアスピーカからも、フロントスピーカと同じように音が出るようにしているのだろう。だから、リアからの音もはっきりわかる反面、サラウンド効果には乏しい。ドルビープロロジックIIでは、リアスピーカはあくまで装飾的に鳴る感じで、センターに定位している音はほとんど出ていないようだ。だから、会話のシーンでは基本的に前から音が出て、BGMがかかると、急に音に包み込まれるような感覚になる。少しリアの音量が物足りなく感じたので、レベルを上げることにした。

ドルビーバーチャルスピーカ

DHT-M370には、ドルビーバーチャルスピーカという効果を使うこともできる。もともとは、2つのスピーカだけで擬似的にサラウンド効果を出すものらしいけれど、3SP、5SPという設定もある。リアスピーカを設置している場合は、2SPや3SPを選ぶ必要は特にない。5SPのモードにして使ってみると、テレビ番組や音楽にはあまり向いていないと思った。音が引っ込んだ感じになってしまうので、ドルビープロロジックIIのみで十分だ。

では、どの場面で使うのがよいのだろうかと、いろいろなソースで試してみたところ、パワプロをやるときが最も効果的だった。歓声や応援の臨場感が高まり、まるで球場にいるかのようだ。そして何より、キャッチャーの捕球音がドスドスと響くのが気持ちいい。というわけで、パワプロをやるときは、ドルビープロロジックII + ドルビーVS 5SP Wideにして楽しんでいる。

ドルビーヘッドホン

ヘッドホン端子にヘッドホンなりイヤホンを差し込むと、ドルビーヘッドホンのモードに切り替わる。この効果がすばらしい。ヘッドホンを使っているのに、スピーカから音が出ているのと勘違いしてしまう。特に低音は、部屋のどこかから鳴っているようにしか思えない。何度かヘッドホンをはずして、部屋のスピーカから鳴っていないことを確認してしまったくらいだ。これだけでも、いい買い物をしたと思った。ドルビーヘッドホンは、ポータブルのプレイヤーでも楽しみたいと思った。今後、AV機器を買うときは、ドルビーの技術がどれくらい採用されているか、きちんと調べることにしよう。

全体的な感想

あまりお金をかけずにホームシアターシステムを、という目的は十分に果たせた。テレビだけの音よりもよくなったのはもちろん、音に取り囲まれた雰囲気が心地よい。今回、サブウーファというのを初めて導入したわけだけど、この役目は非常に大きいと思った。これがあるおかげで、5chのスピーカが小さくても、迫力のある音で聴ける。これまで使っていた2chのオーディオより低音が出ているくらいだ。

サラウンド効果を重視するなら、すべて同じスピーカを使うのが理想らしいけれど、バランスのいい組み合わせであれば、同じものにこだわることもなさそうだ。フロントはDS-500Nを使うことにした。特に違和感はない、というかこっちのほうが断然いい。液晶テレビを買った当初は、音はそこそこでいいと思っていたけれど、いい音でテレビを見るというのは、想像以上に満足度が高いものだと感じた。

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