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LT-32LC70のレビュー[家電・AV機器]

ビクターの32V型液晶テレビ(LT-32LC70)について、使ってみて感じたことを箇条書きにした。機能や仕様の詳細や、端子の配置などについては、ビクターのサイトにあるマニュアルのPDFファイルを参照のこと。なお、ソニーの21型ブラウン管テレビ(KV-21DA55)からの買い換えで、テレビからは1.5mくらい離れて見ている。

外観

  • 32V型は、買い換えて大きくなったと感じられる、ほどよい大きさだ。37V型でもいいかもしれないとは思うが、26V型ではおそらく物足りないだろう。
  • 液晶パネルのまわりは黒い。新品の状態では、ぴったりとフィルムが貼ってあり、それが光沢を抑える役目をしている。はがすとテカテカになって、映り込みが気になることを店頭で確認したので、そのままにしておくつもり。
  • テレビ本体のボタン類は、すべて右側面に配置されている。電源ボタンは一番下で、突起もあるので、目で確認しなくても押せる。このテレビの主電源の制御は、電源プラグの抜き差しで行うため、本体の電源ボタンとリモコンの電源ボタンの機能は同じ。よって、本体の電源ボタンを使うことはまずない。
  • スタンドは、円形になっているように見えて、実は後ろは切れている。わかりやすく表現すれば、馬のひづめのような形状だ。転倒防止のための器具は付属していないので、市販のもので固定しておいたほうがよさそう。とりあえず、耐震用のゴムをはさんでおいた。

端子類

  • 入出力端子は、右側面と背面にまとまっている。テレビの下にある機器から、側面にある端子に接続するには、背面の端子に接続するよりもケーブルの長さが必要になる。
  • D端子が1つだけというのが、購入前に気にしていたことだ。今のところは、PSXをつないでいるだけなので問題はない。いざとなったら、ピンのコンポーネント端子もあるから、なんとかなるだろう。その他、HDMI、i.LINKなどの端子もある。
  • デジタル放送、アナログ放送、ビデオ入力からの音声は、一般的なコンポジット端子から出力できる。デジタル放送の音声は、光デジタル端子からも出力される。

リモコン

  • 小さいボタンが多くて押しづらい。[メニュー]や[戻る]ボタンくらいは、もう少し大きくしてほしかった。区別しやすくするためにも、小さい丸ボタンばかりではなく、四角ボタンなども使えばいいのに。
  • 下部のふたの中に、よく使う[画面サイズ]と[2画面]のボタンを入れたのはまずいだろう。いちいち開閉するのが面倒だし、ツメが折れるのが心配なので、ふたはもうはずした。うまく力を入れれば、ツメを折らずにはずせる。

切り替え時の応答速度

  • デジタル放送のチャンネルを切り替えるときにかかる時間は2.5秒。もともとデジタル放送は、切り替えに時間がかかるものなので、これくらいなら許せる。ソフトウェアのアップデートで短縮されるらしいが、お知らせが来ないので、これはもうアップデートされているのだろうか。
  • アナログ放送の場合は、1秒ちょっとかかる。アナログでこれは遅い。
  • 入力切替には、2.5~3秒かかる。もっと短くならないものか。接続していない外部入力を選択肢に出さない設定や、ダイレクトに選べるようにボタンが割り当てられているので、我慢はできる。

テレビ放送の映像

  • デジタル放送の映像に関して不満はない。今まで見てきたアナログ放送とは別次元だ。番組によっては、たいしたことなかったりもするけれど。
  • アナログ放送は、お世辞にもきれいとは言えないが、こんなものだと思えば慣れてくる。2画面表示のサイズなら、わりと見られる映像になる。
  • 個人的な感覚だけれども、スタッフロールのときに液晶だなぁと思うことがあるくらいで、それ以外で残像を感じることはめったにない。LT-37LC70についている残像低減機能はLT-32LC70にないけれど、特に問題なく見られる。
  • 画面は十分に明るく、バックライトの数値をかなり低くして見ている。

PSXで録画した番組の映像

  • ブラウン管では、SPモードとLPモードの差がそれほど感じられなかったので、LPモードを多用してきた。しかし、32V型の液晶となると、LPモードではジャギーが目立つ。SPモードならまだ見られるとわかり、今後はSPモードにしようと思う。近くで見たら、やっぱり汚いけど。HSPモードも試してみたが、SPモードとの違いはそんなにないように感じた。
  • 2画面表示にすれば、LPモードでも見られるレベルだ。2画面をメインにして見たくなるくらい。
  • 1.3倍速の再生や、早送りをしたときの映像は、ブラウン管のときと特に変わりはない。
  • テレビの出力端子からPSXの入力端子につなげば、デジタル放送の録画もできなくはない。もちろん画質は落ちるが、アナログ放送よりはずっときれい。連動はできないので、テレビとPSXの両方で録画予約をしておく必要がある。このとき、PSXはLINEを対象に録画予約をすることになる。問題は、PSXの仕様で強制的に4:3に縮めて録画されることだ。再生時に画面サイズを変更しないと縦長になる。左右をカットして録画する仕様だったらよかったのに。

ゲーム

  • PS2のパワプロ11超決定版と首都高バトル0を、D端子接続のPSXでやった。一般に、ブラウン管と比べて不利だと言われているのは、残像と、映像の遅延の発生だ。その点をチェックした。
  • まずパワプロ。オープニングはとてもきれい。ゲーム中は、選手の輪郭のジャギーが目立つが、あとはだいたいきれいに見える。打つタイミングは、最初少し違和感があったような気がしたが、すぐに慣れた。意識しすぎていたのだろうか。残像も特に感じられず、スムーズにスクロールする。キャッチャーの捕球音が、今までと違うように聞こえた。ソニーのブラウン管のテレビでは、ドスッと気持ちのいい音がしていたのに、えらく軽い音しか聞こえない。ほかの低音は出ているのに、この音だけ妙だ。あれはソニーのテレビの音響効果によるものだったのだろうか。
  • 首都高バトルは非常にすばらしい。液晶の弱点は全く感じなかった。パノラマ表示にして上下が少し切れた状態でも、レースに影響はないので、フルスクリーンで楽しめる。
  • ついでに、S端子でスーパーファミコンのゲームもやってみた。ドットの粗さが目立つけれど、はっきりと映るから、これはこれで好きだ。パワプロ3 '97春、ロマサガ3、グラディウスIII、エリア88をやって、違和感は全くなかった。
  • というわけで、心配していたスポーツゲームやレースゲーム、シューティングゲームは、今までどおりやれた。ただ、いわゆる音ゲーだと、タイミングがもっとシビアだろうし、スタッフロールのときのような残像を感じるかもしれない。

PCとの接続

  • D-sub15ピンの端子で、640×480か1024×768のみ表示できる。1024×768で確認したところ、なかなかきれいに映った。dynabook SS S8の発色が貧弱なこともあって、画像がえらく美しく見える。文字の表示については、この画面サイズでこの解像度なので、それなりといったところ。
  • Intel Extreme Graphics 2 for mobileの機能で、拡張デスクトップを選んだら、デュアルディスプレイになった。常に表示させておきたいウィンドウをテレビのほうに移動させておいて、メインの作業をPCの画面でやるという使い方ができる。

2画面表示

  • 2画面表示は非常に便利だ。PSXで録画した番組を見たり、ゲームをやったりしながら、テレビも見られる。短時間でたくさん情報を詰め込みたい人には、うってつけの機能といえる。
  • 画面のサイズは、横が33cmくらいの大きさで横に並ぶ。デジタル放送とアナログ放送の2画面では、デジタル放送の画面が約41cmになるので、斜めに並んで少しだけ重なる表示になる。左右の端に余白があるのだから、重ねずに表示もできるだろうに。
  • 2画面では、D端子接続の映像は左画面にしか表示できない。その際、右にデジタル放送を表示させると、横が33cmに縮められてしまい、映像が縦長になる。2画面表示のときは、アナログ放送でもわりときれいなので、右画面はアナログ放送にしたほうが見やすい。

画面サイズの設定

  • アナログ放送では、なるべく不自然にならないように拡大する「パノラマ」(上下が少し切れる)、もともと上下に黒い帯と字幕がある映像向けの「字幕パノラマ」(字幕用に下部の帯が少し残る)、上下に帯があって字幕のない映像向けの「シネマ」(帯が完全になくなる)、単に16:9の画面にぴったり合わせる「フル」(横に伸びた映像になる)、オリジナルのままの「ノーマル」がある。アナログ放送の映像を引き伸ばすと、粗さが際立つこともあって、ノーマルでいいやと思うことが多い。
  • デジタル放送では、オリジナルのままの「フル」、自然に拡大する「パノラマズーム」、上下に帯がある映像向けの「シネマズーム」の3種類になる。アナログ放送のときとはフルの意味が異なるのがややこしい。
  • パノラマ表示は、4:3の映像をなるべく違和感なく拡大するものだと思われる。ただ、上下が少し切れるため、使いどころが限られる。画面位置の調整で、表示部分を決められるが、そこまで調整して使うことはほとんどなさそうだ。

音声

  • もともと期待していなかったこともあって、思ったより音は悪くなかった。低音の設定を最大にして、ハイパーバスを強めにすれば、貧弱という感じはしない。高音は、ほどほどにしたほうが聞きやすい。特にこだわりなく普通に視聴する分には、テレビだけで問題ない音質だと思う。ちなみに、LT-32LC70のスピーカーは2つで、LT-37LC70は4つ。
  • 「はっきりトーク」を使わなくても、言葉が聞き取りやすい音だと感じた。テレビとして正しいスタンスだ。ただ、音量が大きいと、サ行などが少し耳障りに感じることはある。

その他の機能

  • SDカードの画像は拡大表示される。小さな画像は拡大されすぎて、見れたものではない。オリジナルのサイズで見られないとは、せっかくの機能がもったいない。PCにSDカードスロットがあるなら、PC入力端子を使って表示させたほうがいい。
  • Tナビについては、ほとんど使う機会はないだろうけど、いちおうチェックした。レスポンスは、まぁそこそこ。データの受信中は、アニメーションで確認できるし、操作性も悪くはない。PCが使いこなせない人には便利なものといえそうだ。Tナビのホームに戻るリンクは、右上か左上かのどちらかに統一してほしいと思った。
  • お知らせのメールが来ている場合、テレビ番組を見ているときにも、ずっと「メールがあります」という表示がされる。このメールを読む操作がわからない人が多いのではないだろうか。ホームメニューからたどって読むという操作は、なかなか気づきにくい。

簡潔にまとめると、画質良好、音質そこそこ、機能や端子類が豊富、ただし使い勝手は今ひとつ、といったところ。実売価格が安いので、コストパフォーマンスが非常に高い。

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